怒りをコントロールできない理由とは?専門家が教える怒りを抑える方法

怒りをコントロールできない大人へ向けた、怒りを抑える方法と感情の仕組み(一次感情と二次感情)を解説するブログ記事のアイキャッチ画像。大阪ワイズカウンセリング(梅田・難波・東京)。

大阪ワイズカウンセリング(梅田・難波・東京) 人間関係・メンタル不調・うつ病・不安障害専門カウンセラーの大平真由美です。

心理カウンセリングを受けに来る方の多くが、誰かに対して「怒り」を感じています。

パートナーや家族、職場の人など、身近な人であることが多いです。

「どうしても怒りをコントロールできない」と悩んだり、「怒りを抑える方法はないか」と解決策を探したりしたことはありませんか。

大人になってから怒りをコントロールできないと、「もしかして病気なのでは?」と不安になる方もいらっしゃるかもしれません。

今回は、身近な人に怒りを感じやすい理由とその背景、そして感情のコントロールに向けた根本的な対処法について考えてみたいと思います。

目次

1. 怒りを放置することで生じる「大きすぎる代償」

怒りをコントロールできないことで生じる4つの大きな代償(家族やパートナーとの関係崩壊、キャリアの喪失、心身への悪影響と自己嫌悪、時間とエネルギーの無駄遣い)をまとめた図解。

もし、あなたが今「怒りを抑えられない」と悩んでいるなら、少し立ち止まって考えてみてください。

一瞬の怒りに身を任せることで、今後の人生においてどれほどの損失を生むでしょうか。

怒りをコントロールできないままでいると、次のような取り返しのつかない事態を招く危険性があります。

■ 家族やパートナーとの信頼関係の崩壊
どんなに愛情があっても、感情的に怒鳴られることが続けば相手の心は離れていきます。修復不可能な溝ができ、最悪の場合は別居や離婚に発展することもあります。

■ 職場での評価低下とキャリアの喪失
「あの人はすぐ感情的になる」「扱いにくい」というレッテルを貼られ、周囲から人が離れていきます。現代ではパワハラと認定され、降格や異動など、積み上げてきたキャリアを一瞬で失う原因にもなります。

■ 心身への悪影響と激しい自己嫌悪
怒っている間、体は極度の緊張状態(ストレス状態)にあります。血圧が上がり、心身を激しく消耗します。さらに、怒りを爆発させた後は「またやってしまった」という激しい自己嫌悪に襲われ、うつ状態を引き起こすことも少なくありません。

■ 時間とエネルギーの無駄遣い
一度イライラし始めると、その日一日中、嫌な気分を引きずってしまいます。本来なら楽しく過ごせたはずの貴重な時間とエネルギーを、怒りに奪われてしまうのです。

「あの時、あんなふうに怒らなければよかった」

そうやって後悔を繰り返しているのなら、今が自分を変えるタイミングです。

2. なぜ怒ってしまう?怒りは身を守るための自然な感情

放置すればこれほど大きな損失を生むにもかかわらず、なぜ人は怒ってしまうのでしょうか。

多くの人は、怒ることに対してネガティブなイメージを持っています。

しかし、怒りは「嬉しい」「楽しい」「悲しい」といった日々感じる感情と同じで、本来は身を守るための自然な感情です。

たとえば、下記のような状況では、誰もが反射的に怒ってしまうと思います。

  • 危険が迫ってきた時(体を守るために怒る)
    「危ない!どこ見てるんだ!」
  • ひどく気分を害した時(心を守るために怒る)
    「何でそんなことを言うの!?」

このような場面で怒ってしまうのは無理もありません。

ただ、怒りは非常に強いエネルギーをもっているため、コントロールせずにそのままぶつけてしまうと、先ほど挙げたような大きな損失につながってしまうのです。

3. 怒りをコントロールできない理由:怒りは「二次感情」

怒りをコントロールできない理由である「怒りは二次感情」の仕組みを解説した図。心のコップに悲しみや不安などの本当の気持ち(一次感情)がたまり、耐えきれずあふれ出したものが爆発的な怒り(二次感情)になって表面化する様子を表しています。

では、頭では「怒ってはいけない」と分かっているのに、なぜ怒りが爆発してしまうのでしょうか。

心理学において、怒りは「二次感情」と言われています。

その怒りの背景には、本来分かって欲しい「一次感情」が隠れているのです。

たとえば、こんな日常の場面を想像してみてください。

例1:「どうしていつも遅れてくるの?常識的に考えておかしいと思わないの!?」
本当の気持ち(一次感情):自分を大切にしてくれていないかもしれなくて、「悲しい」「不安だ」

例2:「なんであの人ばっかり優遇されてるの?要領が良いとほんと得だよね」
本当の気持ち(一次感情):自分は必要ないのかもしれないと思うと、「つらい」「悲しい」「不安だ」

こんな風に、悲しみや不安といった「本当の気持ち」が心の中にたくさんたまってくると、抱え切れなくなって余裕がなくなります。

余裕がなくなると、この一次感情を自分自身でもコントロールできなくなり、結果として「イライラ」や「爆発的な怒り」になって表面化するのです。

4. 怒りの背景にある「ゆずれない価値観」

実は、イライラの背景には、自分が大切にしている「ゆずれない価値観」が関係しています。

つまり、あなたの中にある「○○すべき」という理想や期待が裏切られた時に、怒りが生じることが多いのです。

先ほどの例で言うと、もしかしたらこんな価値観があるかもしれません。

例1:「普通、約束は守るべきでしょう?」

例2:「人は平等に扱うべきだと思う」

この「べき」という基準は人それぞれ異なるため、相手とのすれ違いを生む大きな原因となります。

5. 怒りを感じた時にできる根本的な対処法

怒りを抑える方法として、まずは、怒りを感じた瞬間に「自分の本当の気持ち(一次感情)は何か?」を自分に問いかけ、本当はどうしたいと思っているのかを考えてみるのが一つの対処法です。

また、他人の行動を変えることは難しいため、「自分でコントロールできるもの」にエネルギーを注ぐことも重要です。

しかし、長年培ってきた価値観や、無意識にわき上がる感情を、自分一人でコントロールするのは非常に難しいものです。

「怒りを抑える魔法の言葉」やノウハウを試しても、根本的な解決にならない。

感情をコントロールできず、このままでは大切な人を失ってしまうかもしれない。

もしそのようにお悩みでしたら、手遅れになる前に、ぜひ一度カウンセリングにいらしてください。

専門家であるカウンセラーと一緒に、まずはたまっている気持ちを安全な場所で吐き出しましょう。

そして、あなたの怒りの奥にある「本当の気持ち」や「ゆずれない価値観」を整理しながら、今後どうしていきたいのかを考える時間をつくっていきましょう。

感情の仕組みを紐解き、自分を客観視できるようになるだけで、怒りのコントロールは驚くほど上手になります。

いつでもご相談をお待ちしております。まずは、LINE宛に「怒りコントロールの相談」とお知らせください。担当が返信させていただきます。

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