大阪ワイズカウンセリング(梅田・難波)メンタル不調・うつ病・不安障害専門カウンセラーの大平真由美です。
「メンタルが弱くて・・・」
「メンタルが折れやすい」
などという言葉を耳にしたことのある人は多いのではないでしょうか?
もしかしたら、自分も言ったことがある、という人もいるかもしれません。
メンタルが弱い状態というのはどういうことでしょうか?
今日は、その正体について考えていきたいと思います。
カウンセリングでは受けて頂くことでの気付きだけでなく、同じ状況になったときにどう対処するかについて学び、自分で悩みに向き合っていく力もつけていけます。
「メンタルが弱い人」「メンタルが強い人」のイメージとは
「メンタルが弱い人」のイメージ
・人の言葉に傷つきやすく、打たれ弱い
・ミスや失敗を引きずってしまう
・相手が自分の方を見ていると否定的に捉えてしまう
・提案や誘いを断られると、ショックを受けやすい
何となく、考え方がネガティブで、弱々しい人というイメージがありそうですよね。
「メンタルが強い人」のイメージ
では、「メンタルが強い」と聞いて思い浮かぶのは、どんなことでしょうか?
メンタルが弱い人のイメージの逆だと考えると、このようなイメージかもしれません。
・何を言われても動じず、打たれ強い
・ミスや失敗があっても、すぐに立ち直る
・周りの目を気にせず、ニュートラルに考える
・提案や誘いを断られても気にせず、次の手を考える
メンタルの強さ・弱さは何で決まるか
自分の「取扱説明書」をつくる
メンタルが弱い人と強い人のイメージを並べてみて、結局は「心の強さ」だと思ったかもしれません。
では、「心の強さ」は、どうしたら手に入るか考えてみましょう。
たとえば、「人の言葉に傷つきやすい」としたら、「誰からの」「どんな言葉に」「なぜ」傷つくのでしょうか?
「傷つくとき」と「傷つかないとき」の違いは何で、「傷ついたとき」はどんな風に立ち直ることが多いでしょうか?
また、「ミスや失敗を引きずってしまう」のだとしたら、ミスや失敗の「原因」は何で、いま「何が気になっている」のでしょうか?
そして、過去にミスや失敗をして立ち直れた時があったとしたら、それは何があったからでしょうか?
こんな風に、一つ一つの現象を、細かく分解していきます。
そうすると、「心が弱いから」で片づけていたものが、少しずつ姿をあらわしてきます。
そのマイナスのメンタルに陥ってしまうパターン(癖)です。
こうして、自分でも知らなかった自分のことを、深く理解していくことで、だんだんと自分の「取扱説明書」が出来上がっていきます。
そして、「取扱説明書」ができて初めて、対処法を考えていくという段階に進むことができます。
ストレスでメンタルがしんどくなるのであれば、ストレスを減らす必要があります。
ストレスは対処法がわかっていれば考えることや思い悩むことが減り、自動的に減っていきます。
「思考」と「行動」を変える
例え自分の「取扱説明書」ができたとしても、結局、「心の強さ」は、性格や育った環境で決まると考えている方も多いようです。
そして、性格は生まれついたものであり、育った環境も変えられないと考えると、悩み続けることになってしまいます。
ですが、実は、性格は変えることができます。
性格を構成する要素には、「感情」「思考」「行動」の3つがあると言われています。
このうち、「感情」は、自然と湧いてくるものですから、悲しいのに楽しくなるのは、そう簡単ではないですよね。
一方で、「思考」や「行動」は、自分の力で変えていくことができます。
たとえば、人から注意されると、「自分には力がない」(思考)と傷つき、他の人にやってもらった方がましだと思って「他の人にお願いする」(行動)選択をしていたとします。
このとき、「思考」と「行動」を、こんな風に変えていくことが可能です。

【思考の書き換え】

【行動の変化】

新しい「思考」と「行動」を継続する
こうして、新しくなった「思考」と「行動」を続けてみてください。
少しずつ、結果が変わっていくことが実感できるようになるはずです。
そして、結果が変わり始めると、人生も変わっていきます。
過去は変えられなくても、そこから気づきを得て、これからを変えていくことができるのです。
今までの出来事(過去)は引きずっている場合、整えるあるいは「嫌なことだったけれど、◯◯に少しは役立っているかも」とラベル貼りをします。
今からのことは今までの行動や思考パターンを知り、今までと同じようにならないように取扱説明書を作って行動と思考をある程度決めていくなどでいわゆる、陥らない状態にしていけます。
ですが、長い年月をかけて身についた考え方を変えていくことは簡単ではないですよね。
そんな時は、ぜひ、心の専門家である心理カウンセラーとの対話にいらしてください。
新しい自分を発見するお手伝いをさせて頂ければと思っています。