心療内科(精神科・メンタルクリニック)の選び方

Recently updated on 8月 18th, 2022

ここでは心療内科(精神科・メンタルクリニック)の選び方のポイントを参考程度に書いています。
1度行くとなかなか億劫になりがちですが、大切なのは治そうとしてくれる医師かどうか?です。
外科でも内科でもどの領域でもそうですが、親切で人当たりがいいという選び方は好ましくありません。
あと、言動や行動に疑問に感じたらその感覚が当たっていることも多いので、違う医院への通院やセカンドオピニオンの検討も選択肢でしょう。

お医者さんの役割は?

そもそもお医者さんの仕事は何でしょうか?

「話をしっかりと聞くこと?」
いいえ、違います。
病気を治すことです。
骨折したら、骨折を治す
目が痛かったら、目の痛みを取ってくれる
これが患者さんが求めるお医者さんの仕事です。

精神科も同じです。
話を聞いてもらうこと、共感してくれることは嬉しいと思います。
しかし、病気を治してもらうことが患者さんの求めることではないでしょうか?

好ましくないクリニックの見分け方

好ましくないクリニックについて書きます。
全てのケースで当てはまるわけではありませんが、参考にしてみてください。
重症度が高く入院が必要な場合や精神障害の場合などは例外です。

薬を一生飲むように指示する

精神科ではこういう話をする医師が実は非常に多いのです。
「薬は一生飲んで下さい」
「いつまで飲むかは分かりません」
こういう医師はいい医師とは言えないでしょう。

うつ病や神経疾患は治癒することが可能なケースもありますが、治療できないという前提に立っていることになります。
そして、精神病関係の薬は安全面を疑問視する声もあります。
薬を飲まず日常生活が送れないよりも薬を飲んでそれができればまだいいです。
ですが、薬を飲まず日常生活が送れることが一番いいはずです。

頭ごなしに話をする・経歴不明

話をろくに聞いてもらえず、頭ごなしに診断することもあります。
先述の通り、治ればいいといえば、それまでですが、判断材料が乏しいままに診断するのは危険だと思います。
骨折のようにレントゲンで見て分かるものではなく、状態やモデルケースで診断するのが大半です。
誤診も発生しやすいです。
そして、名医と呼ばれていても話を聞いてくれない医師と信頼関係を築くのは困難でしょう。

ホームページ有無や医師の経歴もクリニック選びの1つの参考になります。
精神科は検査機など高額投資が不要で、経験値の浅い医師がクリニック開院ということも多いです。
ホームページを開設し、経歴を記載していることもポイントです。
経験=能力とは限りませんが、1つの指標にはなります。

最近多いのは継続診察の際に、変化を尋ねないこと。
うつ病から統合失調症、うつ病から躁うつ病に病状が変化することがあります。
特に、躁うつ病は誤診も多く、初診では抑うつと診断されても、実際は躁うつ症状の躁ではなく、うつの時に診断を受けているため診断が誤っているということも多いです。

薬の説明をせずに処方する

うつ病などの精神病薬は副作用が多いものがあります。
吐き気、眠気、めまい、立ちくらみ、喉の渇き、体重増加、食欲過多、性欲減退など。
睡眠薬も同様です。
こうした薬だからこそ副作用などについて丁寧な説明をするべきですが、しない医師も多いです。

精神科医に限らず、内科などでもどんな薬か聞いていないのに処方されるということもある話です。
飲食店で頼んでいないものが勝手に出てきてお会計なんておかしな話ですが、医療機関のことになるとマヒしてしまうものです。

何年経っても投薬治療しかしない・治そうとする意志を感じない

これも非常多い例です。
5年、10年飲み続けるという状態です。
抗うつ剤など抗精神病薬は原因解決ではなく、蓋をする形になります。
裏を返せば、飲まなくなると元に戻る可能性が極めて高いです。
そういう事情もあるのかもしれません。
しかし、先の通り、治すことが医師の仕事です。

仮に重症度が高くても治そうとする姿勢が感じられるか?もポイントです。
薬で悪化しないように状態保存しつつ、原因を探るための精神療法やカウンセリングを用いていくのも投薬と並ぶ大切な治療法です。

その医師に投薬以外の方法を聞いてみる
他の医師に助言を求める(セカンドオピニオン)
などをお勧めします。

先の通り、薬なしで日常生活を送ることが最終目標です。
少しずつでも減薬、断薬の方向に向いていくことが大切です。
医師を変えるのは苦労を伴いますが、治療のためと思って少しだけ頑張ってみましょう。

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