性依存(セックス依存)でグループセラピーをお勧めしない理由

大阪ワイズカウンセリング(梅田・難波・東京)、セックス依存専門カウンセラーの松原です。

今回、よく質問されるグループセラピーに行くべきかどうかのお話について書きますね。

タイトル通り、条件によりますが、基本的にお勧めはしません。

薬物依存、アルコール依存など依存物がある場合とは少し異なるためです。

目次

グループセラピーでできることと体験できること

グループセラピーでは同じ悩みや苦しみを抱える人達やそのパートナーが話すことを通じて気持ちの共有を行います。

体験談や自己流での改善方法を分かち合うことで気持ちを楽にすることや悩みの解決を目指します。

参加経験があり、当ルームでカウンセリングを受けた相談者の方からのお話を簡単にまとめます。

性犯罪者の人が多く、(風俗依存の自分には)その場がしんどく感じた
話している人が改善されているように見えない
パートナーの参加者がいない
パートナーから言われているから行くけれど、お金や労力を考えると意味を感じない

こうした意見が大半です。

私自身もセックス依存の方がグループセラピーに行くことは基本的にはお勧めしていないです。

行くことでパートナーの方を安心させること以外の効果を期待していません。

パートナーの方に本気で改善する姿勢を示せるというレベルです。

ただ、かえってストレスに繋がるため、パートナーの方にはぜひこの部分は冷静な判断をお願いしたいです。

グループセラピーをお勧めしない理由

先程の参加者の方の意見のように効果的ではないと考えているからです。

ストレスに繋がる以外に、むしろ改善にとってマイナスになる可能性もあります。

例えば、「自分はそこまでひどくないんだ」と安心して、自分を正当化することに繋がる場合があります。

そうすると、どこかで心のスキ、甘えに繋がり、隠れて風俗に行く、不倫するなどありえます。

ただ、参考になるケースもあります。

・依存が発覚して家庭崩壊した
・社会的地位を失った
などいわゆる最悪レベルの話を聞ける場合です。


その場合、曖昧だった不安や恐怖が具体化されて依存へのブレーキになることもあります。

性依存の改善には行動や姿勢を変えることが再発防止も含め、最重要です。

グループセラピーは1,2回行くのであれば、視野を広げるためなどの目的での参加はお勧めします。

グループセラピーをお勧めするケース

とはいえ、グループセラピーを全否定しているわけではありません。

性癖、性犯罪(逮捕歴の有無問わず)の場合でかつ社会的地位や家庭が崩壊したというレベルの話であれば、聞くことで意識が変わる場合もあります。

あとは、セックス依存の方のパートナーやご家族のみの集まりであれば良いと思っています。

誰にも話せず苦しんでいる
誰かに話せてもどれだけ苦しいか共感してもらえない
怒りや悲しみが大きい中で一緒にパートナーと改善に取り組んでいる人の感覚を知りたい
同じ空気を吸いたくないレベルにしんどいけれど、一緒にいるしかない

こういった傷ついたパートナー同士の集まりは貴重だと考えています。

大阪ワイズカウンセリング(梅田・難波・東京)では不定期ですが、セックス依存の方をパートナーや家族に持つ方の交流会を行います。

日程はInstagram、サイトなどで公表します。

パートナー・ご家族へのお願い

悪いのは相手という気持ちは痛いほどに分かります。

私は関係ないから自分の問題として、カウンセリングやセラピーでもなんでも行くべき。

この気持ちもわかります。

しかし、ご自身が苦しいのであれば、論理的に誰が悪いという話に縛られるのではなく、まずご自身の苦しみを和らげることを目指してカウンセリングも検討して下さい。

「自分のせいじゃないからカウンセリングに行くとかおかしい」という声をよく聞きますが、そこで意固地になってしんどい状態が続くほうがご自身にとって大きな負担になってしまいます。

1度だけで構いません、「こういうときどうするとしんどさが取れるか、相手に当たらずに済むか」など豊富な事例からしっかりと助言します。

松原 吉宏(まつばら よしひろ) 心理カウンセラー

専門:自信喪失、依存症、婚活、適職相談、ビジネススキルなど

どん底の気持ちで自信なく、毎日を過ごすのは大変です。また、依存は理解されず相談が難しいと思います。自信と依存は深い関係にあります。まず、苦しい毎日を送らない、自分や他人を傷つけないようにしていけるといいですね。数回で改善できるものも多いです。適職、ビジネススキルはワイズ就活塾の塾長として社会人の指導経験も豊富です。不安もあると思いますので、まずはお問い合わせくださいね。


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