不登校になりやすい時期〜注意点と対処法〜

Recently updated on 4月 27th, 2024

大阪・梅田ワイズカウンセリング 専門カウンセラーの石田 美咲紀です。 

春になるとわくわくした気持ちと同時に新しく始まった不安・恐怖がでてくるのではないでしょうか。 

不登校はこの4月と5月のゴールデンウィーク明けに多く起こりやすいとされており、お子様にとっては苦しい時期に差し掛かっているかもしれません。 

この春だからこそ、お子様の問題に早期から関わってあげる必要があります。 

目次

新学期に不登校が起こりやすい原因 

大きく言えば環境の変化なのですが、お子様の性格や不安となる要素は人それぞれです。 

新しい友人関係の構築 

小学生と中学生などで友人関係の築き方は異なります。 

小学校の場合:
全員と仲良くできていたお子様のほうがよりグループ間での密接な約束などを好みます。

中学生の場合:
関係性の変化に適応できず、疎外感を感じる場面が多く出ます。

思春期・反抗期の場合:
となるとご家庭でも本音で話せる時間が少なくなることも加わり、孤独感が増していく可能性があります。 

学業や体力面での比較 

誰しも他人と能力の差を比較して落胆してしまうことはあるかと思います。 
考える力が伸びている=成長ですが、複雑です。

できないからこそ、誰かに援助要請できるかどうかが不登校になるかどうかの境目ではないかと思います。 

さらに援助要請ができないと学業面でも落ち込みがより激しくなり、学校自体が苦痛になってしまう恐れにつながります。 

普段から人を頼ることも大切と教えてあげて下さい。

小学生のときにできる子だったお子様が中学生になってから挫折を経験し、不登校になる例もあります。 

「できる子」と褒められる経験があることで、自暴自棄になって、非行に走ることもあります。

あるいは、ゲームで高得点を目指すなど違う分野で「できていることもある」と自尊心を保ったりする傾向も見られます。 

欠けてしまったものを埋め合わせしようとしている感覚になっていそうかどうか注意したいですね。

ご家族ができること 

この春、新学期が始まった今だからこそお子様が味わったことがない不安感を経験します。
だからこそ、ご家族が一緒に向き合う時間を作って下さい。

春学期だけはいつも以上に
「困っていることないかな?」
「今日はどんな一日だった?」
と何でも話して大丈夫だよと伝えるメッセージを送ることが大切です。 

誰と仲がよくて学校では何をしているのかをご家族であれば知りたくなりますよね。 
具体的に聞くことでプレッシャーを与えてしまうので、まずはふわりとした会話から始めて下さい。

ぐっとこらえて、できるだけお子様の方から自然に具体的な出来事が自由に喋れるように待つことが望ましいです。 

お子様が話したい話の中で一緒に話を深めていくことで不登校になる前に「家なら何でも話せる」と実感できます。 

まず、居場所づくりを心がけて下さい。

話の中で、「私も昔はそんなことがあったけど、乗り切れたよ」と父母の昔の体験談を伝えてあげることもお子様にとって大きな安心材料となります。 

どんどん今までの学生時代の友人関係のことをお子様に話してあげてください。 
世代間でのギャップもあると思いますし、押しつけではなくお子様が「そうだったんだ」くらいに理解できる程度で構いません。

また、お子様からネガティブな話を聞くと、「自分の子どもはできていないのではないか」と不安になり勉強面などで叱ってしまうこともありますよね。 

叱ることでやる気を出させたい気持ちがお子様に届けばいいのですが、挫折中に受ける家族からの喝は傷口に塩を塗るような良くない影響に繋がります。

1日一言でもいいので、できているところにポジティブな言葉がけを行うことも必要な時期があります。 

カウンセリングでできること〜正しく褒めるコツを知る〜

ワイズカウンセリングではお子様の性格傾向や不安要素によって声掛けのスモールステップを一緒に考える事ができます。 
褒め方が正しくないのは学んだことがないからです。

また、叱られることが当たり前という家庭や学校、部活環境で育った場合、なかなか難しいですね。
親であると自覚していても、どう褒めていいか難しいこともあると思います。
正しい知識を得て、褒め上手になると一気に家の雰囲気も変わりますので、楽しみにしていて下さい。

さらに、目指すこととして、【お子様の最強の応援団としての家族】づくりもします。

今まで支えてくれていた先生や友人との別れの体験を経て、新学期で頑張ろうとしているお子様の一番の応援団はご家族であることを「なんでも言い合える関係」を通して伝えることを目指します。 

お子様の困難はご家族の困難でもあると思いますが、困難は同時に大きな成長の証の現れです。 

お子様も成長をしている中で、その成長を手助けするためにご家族の心理的な支えが必要な時期です。

お子様自身の性格(得手不得手)を一緒に考える時期に来ているとも言えます。

しんどい気持ちをお子様一人で抱えきれない分はお子様が自発的に家庭や学校に頼れるようになる成長の途中にあります。 

一緒にワイズカウンセリングでも成長の手助けができます。 
この新学期だからこそ、一緒に成長してみませんか。 

まず、「こんな相談でいいのかな?」と迷う場合、LINEでお問い合わせだけでもいただければ直接カウンセラーがお答えします。 

カウンセラーが直接お答えします。 

石田 美咲紀(いしだ みさき) カウンセラー・公認心理師

専門:不登校児童、家族のメンタルケア・家族関係修復

学内ケース、学外実習、放課後デイサービスのアルバイト、家庭教師などを経験し、子どもたちの側で、そして、親御さんとも連携し不登校を解決してきました。
育った世代が近いからこそ、お子様と打ち解けてお話をして、最良な方法を提案しますね。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

目次