不登校になる理由~ご家族が知っておくとよいこと~

Recently updated on 4月 27th, 2024

大阪ワイズカウンセリング(梅田・難波) 専門カウンセラーの石田 美咲紀です。
今回は不登校になるまでの成り立ち(原因、背景)について、考えられる一つの仮説をお伝えしたいと思います。
なるほど!と納得いただけるくらいわかりやすく書いています。

不登校はご夫婦(ご家族)の不仲、場合によっては離婚にもなりかねないことです。
だからこそ、初期段階で適切な行動が必要です。

ご家族がストレスになることでお子様にきつく言ってしまうなどもリスクです。
そういうときの言葉がお子様を傷つけてより不登校からの回復を妨げてしまうこともあります。

不登校になる原因は人それぞれです。
そのため、以下のブログでは不登校の一般例について記載します。
あくまでも一例で複雑なものも多いです。

しかし、
・不登校になっていく仕組みを知りたい
・なぜ不登校になってしまったのか
と一人で抱え込んでしまう前に一つの可能性を知っておくことで、少しでも心が安定するかもしれません。

不登校状態に対して、一人で抱え込んでしまう前に一つの仮説を示しながら説明していきます。
少しでもお力になれたら嬉しいです。

※不登校という言葉について。
以前は不登校の仕組みが理解されず、子どもの意志で行けるのに行かないという誤解もあり、登校拒否という言葉をよく耳にしたと思います。
ただ、実際にご自身が要因ではないことも多くあり、現在はこの言葉は使いません。
ぜひ登校拒否という言葉はお子様に使わないようにしてください。

目次

不登校状態の発生仮説~アレルギー反応のようなもの~

家族から見たら、お子様がある日突然理由も言わずに家に引きこもるようになってしまうと、何が起きたのかわからずパニックになり不安に襲われるかと思います。

考えても結局のところはお子様にしかその原因はわからず、お子様にも何が起きたのかわからずパニック状態で身を守ることで精一杯なこともあるでしょう。
ご家族としては心配でたまらない気持ちに飲み込まれてしまいそうですよね。

みなさんもこういう経験はありませんか。
・上司に怒鳴られて、会社に行くのが億劫(実はサボることもあった)
・誰が嫌、何が嫌というわけでもないのに、会社そのものが嫌という気持ちになった
・なんとなくこの人の顔を見て話すのが苦手という人がいる

など。

実は不登校も同じような理屈が考えられます。
その一つの説が適応障害に近いものです。
適応障害というのは
・人(上司、先生、同級生)
・コト(勉強、仕事)
・場所(職場、学校そのもの)

に対してのアレルギーです。

・嫌な上司がいる
・仕事で人とやり取りするのが億劫
・なんかあの職場空間が嫌だ

など。

嫌という気持ちがときに過剰になるとアレルギーのような拒否反応を示すこともあります。
また、一時的な嫌な気持ちがずっと続くこともありますね。

これが過剰になると
・特定の人を浮かべてしんどくて会社に行けなくなる
・仕事を想像するだけで億劫で会社に行く気持ちはあってもなぜか思うように気持ちが動いてくれない

など。

これが適応障害というものです。
似たものだと高所恐怖症も近いです。

高いところが嫌というわけではなかったのに、ある時「怖い」と感じたら高い場所に行けなくなった。
これもアレルギーのような拒否反応です。
ある時、急に「子供が学校に行けない」と言い出した。
なにか似ていませんか。

お子様の事例に当てはめると、
・いじめ
・嫌な授業や先生
・嫌な給食
が引き金になり、吐き気、動悸、気重を感じます。
この恐怖反応は学校に行くとあるものなので、そのうち学校を見たりするだけで起きます。(場所への適応障害)

このケースの不登校に家族ができること


適応障害型だとそのストレスの要因から離れないとなかなか改善ができにくいです。
自治体ではフリースクールがあるところもあります。
中にはフリースクールで勉強していたら出席扱いにする自治体もあります。
思い切ってしまうならそういう場所への引っ越しです。

ただ、本当にアレルギーのような適応障害だけであれば改善できる可能性はあります。
それだったとしても、自分の気持ちを言葉にするのが苦手、我慢をし続ける性格などがあると再発してしまう可能性が高いです。

そのため、まずはカウンセリングをおすすめします。
本当の悩みはなかなかご家族に言い出しにくいです。
だからこそ、単純なアレルギーのような適応障害なのか、それとも何か他に原因があるのかを知っておく必要があります。

ここまでを振り返ると、ご家族の皆様どうでしょうか。
何か湧き上がる感情や思いありますでしょうか。
ぜひ、カウンセリングで聞かせてください。
まず、ご家族だけで相談にお越し頂いても構いません。

学校が常にお化け屋敷のような恐怖の館であれば、お家が安全の場として機能していきながら、お子様と一緒に学校への認識を変化していく作業をお手伝いできればと思います。

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