不登校での体調悪化と解決方法

大阪ワイズカウンセリング(梅田・難波)、不登校専門カウンセラーの石田美咲紀です。

学校に行くのに朝起きれない起立性調整障害、めまいや頭痛といった体の症状でお子さまが悩んでいる方もおられると思います。

病院に行っても、原因がはっきりしないまま学校に通えていない状況はご家族からみると八方塞がりのような気分になるのではないでしょうか。

今回は、学校に通えない体調不良についてその原因と解決策をお話していきます。

目次

通学前の体調不良

学校へ行く前の体調不良は、やはり学校でのストレスがきっかけとなる場合が多いです。

体調不良といっても、
①学校へ行きたくないという理由から、仮病を装っている
②本当に不調を感じて訴えている場合
があると考えられます。

どちらの状態にしても、結果的に学校がストレスでアレルギー反応のようなものを起こして学校に行けていないと考えることができます。

つまり、仮病であっても本当に体調悪化であっても学校に通う時間であったり、学校の話になると症状が起きている場合は、何かしら学校という空間もしくはそこにいる生徒、先生などの人に対して嫌悪感を抱いていることになります。

よくある体調不良

よくストレスで胃が痛い、頭が痛いなど会話の中で冗談半分に出ることがありますね。

しかし、実際にストレスが臓器に出ることや脳に影響がある場合もあります。

なぜ胃に来るのか、腸や頭に来るのかなどを考えても難しいですが、状況に応じて対処していければいいですね。

過敏性腸症候群(IBS)

臓器に異常がないにも関わらず、腹痛を感じ実際にお腹を下す病気です。

ストレスを感じることがあると、腹痛が引き起こる傾向にあります。

特に授業中に静かな時にお腹が鳴ったり、テストや発表といった緊張場面で悪化することが多いです。

ワイズカウンセリングでは過敏性腸症候群の改善をカウンセリングで改善した多数の実績があります。
松原が担当します。(改善手法など詳細はこちら

起立性調節障害

生活リズムが完璧に整っているのに、どうしても昼過ぎまで起きられない。

脳波をとる精神科もあります。

気持ちが原因ではなく、脳波的に大きな病気が隠れていないか確認することも大切です。

心理的には、症状が出始めた初期に何かしらの出来事がなかったか検討してみてください。

その他、低血圧といった思春期という成長期に起こる心身の異常もあります。

栄養摂取をしているつもりでも、鉄分が不足して寝すぎる症状や授業中に寝落ちしてしまうこともあります。

その場合、ヘム鉄やマルチミネラルなどのサプリメントも選択肢の1つです。

これらの症状への解決法・親が注意すること

学校に対するアレルギーに対応するため、声かけとしてはお子さんの訴えを頭ごなしに否定せず、まずは受け入れて共感してあげてください。

とても人に優しく、自分の意見よりも相手にあわせられるお子さまや今まで学校に通い続けられてきた真面目なお子さんほどお子さんの自己肯定感が育つような声かけが必要になります。

当たり前のことができるのは当たり前、ではなく、今は落ち込みのような状態と考えて下さい。

当たり前だったことができにくい状態だからこそできたら、評価するということはしてみてください。

怠けていると怒りを示す前にお子さんにがんばってきたことを労うことを意識していただきたいです。

親は自分を労う

同時にこんな親だから学校に行けなくなったとネガティブに親としての自分を責めずにいてください。

できるだけ自分に対しても労う声かけ「少しずつ変えていこう」「今日も母親業お疲れ様自分」といった優しい声かけを行ってください。

自分に優しい声かけができると、相手にもできるようになります。

気持ちを落ち着けることもでき、それはお子さんに気付いてもらえます。

親御さんの柔らかくなった、穏やかになったという変化はお子さんに安心を与えます。

不登校は学校が原因でない可能性も!

原因の根本には、もしかすると親御さんからの愛情がうまく行き届いておらず、ストレスをきっかけにお子さんが自己肯定感を喪失している可能性があります。

・子供は休ませてほしいが、親は学校に行きなさいと休むのをなかなか許可しないのは、親からみれば我が子の将来、友人関係や就職のためを思って登校を促していること
→「自分の気持ちをわかろうとしていない」、「自分の意見ばかり」と捉えられ、信頼にヒビが入っている可能性。

・休んでねと言葉では子どもに伝わっているが、実際の親の行動は休むとなると不機嫌になったり、物を乱雑に置くなどして子供からすると自分のことをわかってくれてないと思う
→親の複雑な気持ちもあり、矛盾した感情が出てしまう。
こどもにとっては「結局、学校に行かせたいだけか」と捉えられ、信頼にヒビが入っている可能性。

・学校休んでねと親は言ってくれるが、子供からみれば現状を深く理解しようとしていないように思う
→親は気遣いのつもりが、向き合わず軽く扱われているという誤解を生んでいる可能性。

話を丁寧に聞くことやどういう気持で伝えているかも過剰かもしれないと思うくらい丁寧に話してみて下さい。

しっかりと症状がでてきたときには優しい声かけを行ってください。

身体症状が出始めた前期からこの共感的な関わりは有効となります。

声掛けの仕方、言葉遣いに注意!

「何か学校でつらいを感じることがあるんだね。」とお子さんの気持ちも受け入れてあげてください。

「どうして?」、「なぜ?」という言葉を飲み込んでください。

親としては理由が知りたいので聞くというシンプルな話です。

しかし、ご自身も「なぜ?」と聞かれて責められているような感じで苦しかったことはありませんか。

声掛けの言葉一つで一気にお子さんの気持ちに影響を与えてしまいます。


また、お子さんも家族と同様に不安を抱えています。

共感的な関わりによって、親御さんからの愛情で満たされるとこれまで通りの元気な姿が見られはじめたり、登校できる日が増えるといった変化につながります。

「冷静に話を聞いてくれそう」と思ってもらうことでまず不登校の解決に向けた一歩を踏み出せます。

ワイズカウンセリングでは、お子さんの状態にあわせて適切な声かけを提案できます。

その他、低血圧といった栄養不足から症状が悪化している場合もあります。

ご家庭では判断できない専門家の目線から学校での過ごし方からご家庭でできる対処法までアドバイスできますので、ワイズカウンセリングにお申し込みください。

石田 美咲紀(いしだ みさき) カウンセラー・公認心理師

専門:不登校児童、家族のメンタルケア・家族関係修復

学内ケース、学外実習、放課後デイサービスのアルバイト、家庭教師などを経験し、子どもたちの側で、そして、親御さんとも連携し不登校を解決してきました。
育った世代が近いからこそ、お子様と打ち解けてお話をして、最良な方法を提案しますね。

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