うつ病は医学用語で『抑うつ状態』(過度に落ち込んだ状態)を示す代表的な疾患を指します。
几帳面、まじめ、責任感が強い、凝り性、完璧主義など自分に厳しい方がなりやすい病気です。
根性がない、気が弱いという話ではなく、むしろ人としてきちんとしている人こそなる病気です。
投薬やカウンセリングで改善が可能です。
ここでは、職場で多発する特徴的なうつ病を紹介します。
昇進うつ病
昇進、昇格によって責任範囲が増加したり、仕事の質が高まることへの不安や自信のなさから生じるものです。
荷おろしうつ病
本当に大変な時期はなんとか頑張っていられますが、それが解決、解消したりすると、気が緩み、調子が悪化します。
定年前後や子離れ時期、介護を終えたときなどが危ない時期と考えられています。
燃え尽き症候群
元来は人一倍活発に仕事をしていた人が、何らかのきっかけで、無気力、抑うつ、落ち着きのなさといった抑うつ状態に陥ってしまいます。
とりわけ、がん末期患者や認知症老人など、治療し得ない患者と接する時間が長い看護師や介護者が、自己の無力感にさいなまれる現象として注目されています。
仮面うつ病
うつ病がマスク(仮面)されている、という意味です。
身体症状が強く現れて、抑うつ症状が目立たないうつ病です。
頭痛が続く、肩こりがひどい、倦怠感がある、のぼせる、微熱が続くなどがあります。
内科や婦人科を受診することが多いですが、検査では異常が見つからずということが多いです。
こうした病気、なる前に症状に気付いてカウンセリングで予防したり、医師に相談することがまず大切です。