企業理念と私の夢

Recently updated on 8月 18th, 2022

皆さんの会社では、朝礼などで企業理念の唱和などを行ったりしませんか？
また、就活の面接対策では、その会社の企業理念を必ずとっていいほど覚えていないといけなかったのでは？

なぜ、そんなに会社は「企業理念」にこだわるのでしょうか？

企業理念とは　

そもそも、企業理念とは何でしょう。
企業理念とは、簡単に言うと、その会社の叶えたい「夢」なのです。
また、それを実現して、社会におけるその会社の存在意義を示せる、というものです。
要するに、「何の役に立っているか？」ということを明確にするものです。
だから、まるでユートピアのような文言が並んでいるのですね。
いわゆる「理想」なんですから。

個人の夢

ところで、皆さんには夢はありますか？よく聞くのは「自己実現」という言葉。
要するに「やりたい事を実現させる」ということですかね。

かつて私は、医療用酸素ガスのディーラーに勤めていました。
そこで、新卒の子たちとみに行ったとき、こんな愚痴を聞きました。

「私はお年寄りに『ありがとう』といわれる仕事がしたいのに、今の部署は病院回りばかり。ただのガス屋ですよ！自分のやりたかったことが、この会社ではできそうもありません！！」

確かにこの会社の企業理念は、「医療ガスを通して社会貢献をする」と言うようなものでした。
だから、新卒の子は、入社したらすぐに「社会貢献」できるのだと思ったのでしょう。
「ありがとう」と言われることは、社会貢献を確かにした、という証明だと考えたのでしょう。

企業理念と私の夢

さあ、ここまでこの話を聞いた皆さんは、どんなことを考えましたか？

「自己実現できない会社はやめてしまえ！！」と思いましたか？

企業理念と個人の夢・理想は必ずしも同じ形で実現するものではありません。
前々回のお話のとおり、一社員は企業理念を叶えるべく、１つのコマとして、それを実現させていくのです。
だから、就職するときには、個人として企業理念に賛同できない会社には入社すべきではないのです。

では、例えば、社会貢献したいという個人の夢を会社で叶えることはできないのでしょうか？

必ずしもそうではありません。前出の新人ちゃんだって、会社全体を通してみれば、きっと「ありがとう」の言葉が聞こえてくるはずです。
つまり、直接自分が言われなくとも、その子の仕事の先には、必ず「ありがとう」があるのです。
それを感じることができるかどうかが問題なのです。

あなたの仕事は何ですか？
その先に、何があるのか知っていますか？
そこに「ありがとう」の言葉がありませんか？
人々の笑顔は見えませんか？

企業理念に乗っかって、自分の夢を是非叶えてください。