大阪ワイズカウンセリング(梅田難波)人間関係・メンタル不調・うつ病・不安障害専門カウンセラーの大平真由美です。
心理カウンセリングはどんな時に受けるイメージがありますか?
人間関係に悩んだ時、自分に自信がなくなった時、やる気がなくなった時など、心が弱った時に受けるものというイメージをお持ちの方は多いかもしれません。
ですが、実際は、難しい決断を迫られるようなストレスフルな環境で生きる人達も、心理カウンセリングを利用しています。
カウンセリング先進国のアメリカでは、経営者は必ず3人の専門家をつけると言われています。医師、弁護士、そして心理カウンセラーです。
今回は、改めて、心理カウンセリングはどんな時に受けると効果的なのかについて、お話ししたいと思います。
心理カウンセリングは心が弱っている人が受けるもの!?
心理カウンセリングの一般的なイメージは、下記のような感じだと思います。
どちらかというと、気持ちが沈んでいる時に、心を回復させるために受けるというイメージが強いかもしれません。
・メンタル不調になったら受けるもの
・辛いことがあった時に受けるもの
・混乱した時に受けるもの
・1人では解決できない時に受けるもの
心理カウンセリングでは「気持ちの整理」ができる
もちろん、そういう時に受けて頂くのは大切なことです。
ですが、弱った心を元気づけることだけが、心理カウンセリングではありません。
カウンセリングでは、いま、心の中に抱えている思いを、話せるところから話して頂きます。
頭で考えていたことでも、いざ口にしようとすると胸が詰まって出てこなかったり、なぜか涙が出たり、または、まったく別の言葉が出てくることもあります。
無理に話そうと思っても話せないことは、今はまだその時ではないのだと判断します。
そして、カウンセラーは、自分の価値観は横に置き、相談者様が語る言葉を受け止めつつ、様々な質問を投げかけます。
本当の気持ちはこうではないかなどと推測しながら投げかけたりしながら、相談者様の気持ちの整理をお手伝いします。
カウンセリングは聞いてもらっておしまいではないかと思われがちです。
ただ、こうした投げかけでそうかも!と気付きを得ることができます。
大切だと考えています。
この、「気持ちを整理する」というプロセスは、どのような悩みにも大切な時間です。
弱った心を元気づける時にも、お仕事などで重責を担う方が重要な決断を前に考えを整理する時にも、自分の心が整理されることで、「自分はこれで良かったんだ」と思えるようになるからです。
過去と他人は変えられない
カウンセリングで扱うことができるのは、相談に来られた方自身のことだけです。
よく、下記のように、過去の出来事や気に入らない誰かを何とかしたいという悩みでご相談に来られることがありますが、「過去と他人は変えられない」ということを理解することが大切です。
あくまでも相談者様から伺ったその人の人物像で推測する形を前提にお話する形はできますが、正確には難しいです。
・過去の失敗をなかったことにしたい
・職場の苦手な人を何とかしたい
・両親に過干渉をやめてもらいたい
・パートナーに態度を改めてもらいたい
変えたいと思う「誰か」が色々と言うのは、その人の問題であって、自身の問題ではないですよね。
その人が存在し、そういう性格や態度の人でかかわらないといけない場合、自分でどう接するかなど自分の問題になります。
とはいえ、パワハラやモラハラなどの場合は適切な対応方法のお話もします。
他者が関係する話はカウンセリングの場では防御のような話になります、それでも今より苦しくなくなれば価値があると言えます。
自分で義務的にその人とかかわらないといけないと思い込んでいるケースも有ります。
職場の人間関係、家族関係などその人から離れる選択も実はあります。
さておき、基本的には「変えられないものを受け入れる落ち着き、変えられるものを変える勇気」をもつことが大切です。
変えられるもの、それは、自分自身です。
過去の出来事は変えられないけれども、その出来事に対する意味付けは解釈は変えることができます。
他人も変えることはできませんが、その人へのかかわり方は変えることができますよね。
また、カウンセリングの時間は相談者様のもので、カウンセラー自身の意見を通すということはありません。
助言や提案をすることはあっても、決めるのは御本人です。
カウンセラーの投げかけに、考えながら言葉を紡いでいくことで、少しずつ心が整理され、向かいたい方向性が見えてきます。
時には、心の棚卸しに、ぜひ心理カウンセリングを利用してみてくださいね。
冷静な情報整理、決断方法など勉強ができるので、似た悩みや課題も自分で解決する力を身につけることもできます。