モデル別カウンセリング働く女性のうつ病へのカウンセリング

Recently updated on 8月 18th, 2022

モデル別カウンセリング ~働く女性のうつ病へのカウンセリング~

うつ病?(入社後3年目のA子さん25歳事務職のOLの場合)

姉御肌で明るく元気なA子さん

仕事や同僚・環境にも慣れて、お給料は安いものの残業も月20時間前後と、可も無く、不可も無く働いています。

A子さんは、同期で入社した同じ課・同じ職種の同僚B子さんと席が隣で、入社から3年間、困った事は助け合い、周囲からも仲良し同期として、いつも二人で行動していました。

独り暮らしで彼氏もいないB子さんは仲良しのA子さんに、昨日あった出来事や最近関心を持っている歌手の話、身内にも話せないような悩み事まで、何でもA子さんを頼りにしていました。

A子さんは、物怖じしない、テキパキした振る舞いをしているので、周囲からも頼りになる“お姉さん”的存在です。

A子さん自身も、周囲から期待される“自分のキャラクター”を分かっているので、周りにも、もちろんB子さんにも、その様に振舞ってきました。

A子さんから見て、B子さんは“ウジウジ考えても仕方ない様な事”で悩んだり、“言っても仕方の無い愚痴”を言ったりするけれど、自分にとても優しくしてくれるし、頼りなさ気なところもあって、守ってあげなくては・・・と思ってしまう人物だったのです。

A子さんの優しさが・・・

ある日の朝、A子さんは会社に来て、先に来ていた隣の席のB子さんを見ると急に胃がキューっと痛み出しました。 「昨日の飲み会で飲みすぎたかな?」と思って、いつも通り、B子さんに「おはよ!」と挨拶し、いつも通り、B子さんの話を聞く体制をとりました。

今日もB子さんは少し暗い表情だったので、「どうした?何かあった?」と聞くと、B子さんは「A子さん、あのね、私思うんだけど、○○課のC子さんって、私を見かけると目をそらす様な気がするの・・・」といつもの様に、助けを求める様な眼差しで、A子さんに相談し始めました。

「その話は、先月も先々月も話したじゃない!勘違いだったねって二人で納得して、解決したじゃない!

それに、私から見て、C子さんは全然そんな事していない。たとえ、していたからといって、困ることなんて何も無いじゃない。」と思った瞬間、胃が痛み出し、吐き気を催したのです。

トイレに駆け込んだA子さんはその後体調が悪かったけれど、心配してくれたB子さんの話をずっと聞いてあげました。

うつ病かも・・・

そして、その夜からA子さんは寝つきが悪くなり、胃痛も治らず、食欲も減退してきました。 会社には毎日行くのですが、朝、出社しようとするとますます胃が痛くなり、泣きたくなってしまうのです。

寝不足と食欲の減退から体調不良となり、朝になると決まって泣きたい気持ちになり、時には本当に泣き出してしまうのです。 胃痛が治らず、内科医に診察してもらいましたが、原因が分からず、胃薬を飲む毎日。

「ああ、会社に行きたくない。」 「朝が来なければいい。」 「会社を辞めてしまいたい。」

こんな事を毎日考えるようになってしまったのです。

「もしかして、うつ病かもしれない・・・」

そう考えたA子さんはホームページを見て、ワイズカウンセリングを予約し、訪れました。

来所して

A子さん:

カウンセリングって初めてで・・・ あ、うつ病って決まったわけでもないし・・・ いや、こんなこと大げさだって分かっているんですけど・・・

カウンセラー:

はじめまして、A子さん。お越しいただき、ありがとうございます。 カウンセリングを初めて受けられるのですね?大丈夫ですよ!

私たちは、どんな小さなことでも、A子さんが困っているのである限り、お話いただいて、少しでも楽になっていただきたいのです。 今日、これからの時間は、A子さんのためにある時間です。時間の限り、自由に何でもお話くださいね。

もちろん、カウンセリングの内容は、絶対に他に漏れる事はありません。ですから、安心してお話ください。 まずは、お茶でもいかがですか・・・?

さて、今日は、どの様なお話なのでしょう?

悩み相談1回目と2回目では、A子さんが困ったこと(会社に行きたくないと思うこと)や症状(胃痛が治らない、眠れない、食欲が無い)、職場の環境や人間関係などについてお話しました。

3回目と4回目では、前回の面談でどう思ったか?等のA子さんの気持ちについてお話していただきました。

そして、A子さんは、とうとう本当の自分の気持ちに気づいたのです。

「本当はB子の話なんか、聞きたくない。でも、B子は優しいし、私が守ってあげないとかわいそうで放っておけない。」 そんな風に思っていました。

5回目では前回気づいた本当の気持ちを受け入れ、今後の日常でどうやってこの二つの相反する気持ちを自分でコントロールしてゆくか?について話し合い、その実践練習をしました。

B子さんと話すときはあまり入りこまずに話を聞く程度に留めて様子を見るなどでストレス軽減を行いました。 また、ご自身の気持ちと性格を知ることで、割切る部分も少しずつ理解するように努めました。

こうして、5回のカウンセリングは終結しました。 A子さんは気持ちを新たにし、明るい表情で帰って行きました。

自分の本当の気持ちに『気づき』、『受入れ』そして、『コントロールする』これが、カウンセリングで得た効果でした。

 

カウンセラー:

困ったことがあったら、またいつでも来てくださいね。

また、二人で一緒に話し合い、考えましょうね。

あくまでも、極力通う回数を少なくし、早期に悩みやストレスを改善することを重視します。

そこから、根本的に解決できる方法を探っていきます。

そして、ある程度までコントロールできればあとは困った時に不定期にお越しになられればと感じています。

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