今回は、カウンセリングでよく相談される会話についてのお話です。
人間関係の潤滑油としても重要な位置を占める「会話」
話がうまくできない人にとっては、悩みのひとつになることもあります。
そんな「話下手」な方へのちょっとしたアドバイスです。
会話の種類は2種類
「会話」とは、人と人とが言語などを使用して意思疏通を行うこと。
コミュニケーションのひとつです。
皆さんは、会話には2種類あるのをご存じでしょうか。
「内容伝達の会話」と「関係維持の会話」の2種類です。
それぞれの特徴と会話術をお話しします。
内容伝達の会話
この会話は、「○○さんから、先程電話がありました。」「今日の集合時間は○時です。」など、
人から人へ情報を伝達することを目的とした会話です。
特徴としては、「正確であること」「分かりやすこと」などが求められるということです。
よく使われる場面としては、職場や学校などの連絡、家庭内でも伝言や周知したい時に使用します。
上手な会話術としては、
1.「いつ、どこで、だれが、どうした」等の5W1Hをなるべく伝えること。
2. 正確な情報を伝えること(あいまいな情報は伝えない)。
3. 趣旨を明確にすること(相手に何を期待しているのかを明確にする)。
つまり、この会話は「正解のある会話」なのです。
関係維持の会話
この会話は、いわゆる雑談やおしゃべりなど、人と人との関係を良いものにするのを目的とします。
「社交の会話」とも言われます。
特徴としては、「気軽な内容」「感情や意見など個人の特徴が表れていること」などです。
よく使われる場面としては、休み時間や会合、友達との時間や家族の団らんなどです。
上手な会話術としては、
1. 自分をうまく伝えられる(語彙力、情報力、表現力)
2. 相手を理解しようとする(観察力、配慮、想像力)
3. 明るく気さくに話す(捉え方がフレキシブル、笑顔、積極性)
話下手な方には、こんな難しいこと、頭では理解できても、とっさにできないのが現状です。
ただ、ここでのポイントは、この会話は、「正解のない会話」だと言うことなのです。
次回は、話下手でもうまくいく、「関係維持の会話術」をお伝えします。